お気に入りの木風呂を長く美しく保つためのお手入れテクニック!

プロ直伝のお手入れ・掃除術で木風呂特有のお悩みを解決!
木風呂は、その独特の木の質感や香りにより、心安らぐ特別な空間を提供してくれます。特に檜風呂は、肌触りの良さや高い強度も魅力で、旅館やホテルだけでなく、近年では一般家庭や介護施設でも導入が増えています。
しかし、木材を使用しているため、カビや腐食が発生しやすいという悩みもあります。せっかくの木風呂を長く、快適に使うためには、カビや腐食の原因を知り、適切な対策を講じることが非常に重要です。
こちらでは、木風呂の劣化の原因・進行を遅らせるお手入れ方法、効果的な掃除テクニックなどをご紹介します。
なぜ木風呂は腐食しやすいの?その原因は?
木風呂は、その自然な風合いと香りで癒しを提供してくれますが、残念ながらカビや腐食のリスクも抱えています。なぜ木風呂はカビや腐食に弱いのでしょうか?その主な原因をご紹介します。
◇木材の性質と水分・湿度の関係
木材には水分を吸収しやすい性質があります。浴室は非常に湿度が高く、常に水分にさらされる環境です。木材が水分を含んだままの状態が続くと、カビや腐朽菌が繁殖しやすい条件が整ってしまいます。

◇石鹸カスや垢がカビの栄養源に
入浴中に付着する石鹸カス、体の垢、皮脂などは、カビにとって格好の栄養源となります。これらの汚れが木材の表面に残っていると、カビの発生・増殖を促進させてしまいます。
◇換気不足が招く悪循環
浴室全体の換気が不十分だと、湿気がこもり、乾燥が進みにくくなります。特に木風呂は一度吸収した水分を放出しにくいため、湿った状態が続き、カビの発生や木が腐るリスクがさらに高まります。
これらの要因が複合的に作用することで、木風呂はカビや腐食が発生しやすくなります。正しく理解し、適切なお手入れを行うことが、木風呂を長持ちさせるために非常に重要です。
特にカビを放置すると木材内部に根を張り、取り除きにくくなる場合があります。また、カビが発生している環境は、木材の変色や劣化を招く腐朽菌の発生にもつながりやすいため注意が必要です。見た目の変化に気づいたら、早めの対応を心がけましょう。
木風呂の劣化を遅らせるための基本お手入れと特別なケア
木風呂をカビや腐食から守るためには、毎日のちょっとしたお手入れが非常に大切です。少しの工夫で、美しい状態を長く保つことができます。まず、入浴後すぐに行いたい基本のお手入れ方法からご紹介します。
◇毎日の基本的なお手入れ
■ 使用直後の洗浄と排水

入浴後はすぐにお湯を抜いてください。お湯を溜めたままにすると、皮脂や石鹸カスでぬめりが発生し、カビやバクテリアの温床になります。
お湯を抜いた直後に、柔らかいスポンジと中性洗剤で軽く全体を洗います。特に汚れやすい隅や、肌が触れる部分は念入りに。
洗い終わったら、しっかりと水で洗い流します。
■ 徹底的な乾燥
洗浄後はゴムワイパーで水を切り、バスタオルなどで浴槽表面の水滴を丁寧に拭き取ります。
浴室全体の換気を十分に行い、浴槽をしっかりと乾燥させることが最も効果的な予防策です。換気扇を回したり、窓を開けたりして湿気を逃がしましょう。
これらの基本のお手入れを毎日の習慣にすることで、カビや腐食を防ぎ、木風呂を快適に使い続けることができます。
◇特別なケア
木風呂を長く、美しく使い続けるためには、日々の手入れに加えて特別なケアが重要です。特に、腐食や劣化を防ぐためには、定期的なメンテナンスと適切な保護が欠かせません。
■ 定期的な保護剤の塗布
木材の表面を保護し、防水性や防汚性を高める保護剤(コーティング剤)を定期的に塗布することで、木材の劣化を遅らせることができます。一般的に流通しているシリコン系の木材保護剤は柔らかく耐久性が低いので、半年に一度を目安に保護剤を塗布し、木材の機能を保ちます。
特殊セラミック系の木材保護剤は硬く耐久性が高いので、3年~5年を目安にメンテナンスして塗布します。
カビ取り剤などを使用した場合は、保護剤も剥がれるため、必ず再塗布が必要です。
■ 適切な保護剤の選択
木風呂用の保護剤にはいくつか種類があります。木肌の質感や香りを損なわないもの、防水・防汚効果の高いものなど、製品の特性を確認して選びましょう。不明な場合は、専門業者に相談するのが安心です。
■ 専門業者への相談
木材の深い部分まで劣化が進んでいる場合や、自分でケアするのが難しい場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。適切な診断と補修により、木風呂の寿命を延ばすことが可能です。
これらの特別なケアを日々の手入れと組み合わせることで、木風呂を腐食から守り、美しい状態を長く保つことができます。
木風呂のカビを効果的に除去する掃除方法
大切なお風呂にカビが生えてしまった場合、どのように除去すればよいのでしょうか。カビの種類や進行具合によって適切な掃除方法を選ぶことが大切です。
◇軽度なカビ
中性洗剤を使い、やわらかいスポンジで洗います。
◇根深い頑固なカビ
一度メンテナンスを施工することでカビを取り除いてから、檜風呂の浴槽内を抗菌します。
木材には強いアルカリ性の塩素系液体タイプは使用しないでください。木のタンパク質を分解し、香りや見た目を損なう可能性があります。
カビ除去後は保護剤が薄くなるため、必要に応じて保護剤を塗布し直すことも検討しましょう。
木風呂を長く美しく保つための追加テクニック
木風呂の美しさと耐久性を長く維持するためには、日々の基本ケアと特別なケアに加え、いくつかの追加テクニックを取り入れることが効果的です。
◇温度管理の重要性
急激な温度変化は木材に負担をかけ、割れの原因となります。入浴時以外は、浴室内を極端な高温・低温にしないよう心がけましょう。
◇傷つきやすい箇所の保護
浴槽の縁や底など、人が触れる機会が多い部分は特に傷つきやすい箇所です。硬いブラシや研磨剤入りの洗剤の使用は避け、木材を傷つけない優しいお手入れを心がけてください。
◇季節ごとの注意点
■ 梅雨時期
高湿度になりやすいため、特に念入りな換気と乾燥が必要です。除湿器の活用も検討しましょう。
■ 冬場
乾燥しやすいため、過度な乾燥による割れを防ぐ対策も重要になります。例えば、使用後の水滴を拭き取ったうえで、浴室全体の湿度を適度に保つ工夫を行ってください。
これらの追加テクニックを実践することで、お気に入りの木風呂をより長く、美しい状態で楽しむことができるでしょう。
お気に入りの木風呂をより長く、美しい状態で楽しもう!
木風呂の温もりや香りは、日々の疲れを癒してくれる特別な空間です。しかし、そのデリケートな性質上、カビや腐食といった悩みもつきものです。上記でご紹介した内容を参考にすることで、木風呂の美しさや耐久性を長く保つことができます。
匠貴船制作所株式会社は、檜風呂専門15年、豊富な実績を持つ一級建築士が手がける高品質な檜風呂メーカーです。長持ちの秘訣は、厳選素材と独自の「匠加工(3つの抗菌コーティング)」です。オーダーメイドで理想の檜風呂を実現し、導入からメンテナンスまで末永くサポートいたします。
■檜風呂へリフォームする際のポイント
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8. 木製浴槽リフォームで得られる魅力や浴槽選び・導入ポイント
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木製風呂の適切なお手入れ方法を解説する匠貴船制作所株式会社
[会社名]
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2020年
[代表取締役]
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[主な事業内容]
檜風呂の製造・販売・施工
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